大漁~金子みすゞ2020.02.08 03:00朝やけ小やけだ大漁だ大ばいわしの大漁だ。はまは祭りのようだけど海のなかでは何万のいわしのとむらいするだろう。~金子みすゞ童謡集より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~イワシを見たら、食べることしか発想がなかった私。初めて、この詩を読んだ時、ハッとしまし...
地球は、だれのもの・・・2019.01.13 13:40『地球は、だれのもの・・・・・・みんなのものさ地球は、どんなにあつくてもさむくても 楽しい ところささばくには、さばくの花がさき氷の国には、雪の花この地球 どこでも花がさいているよ地球は、だれのもの・・・・・・みんなのものさ』~故・堀明子(享年16歳)「自然」に対して、優しい愛を...
つくる・・・2018.09.08 13:04『小鳥は わらで その巣をつくる。そのわら そのわらだあれが つくる。石屋は 石で お墓をつくる。その石 その石だあれが つくる。わたしは すなで 箱庭つくる。そのすな そのすな だあれが つくる。』~金子みすゞ童謡集より~~~~~~~~~~~~~~~~~~ああ~。その発想はなか...
もしも お山が・・・2018.09.03 14:15『もしも お山がガラスだったら、わたしも東京が見られましょうに。 お汽車で 行った、 兄さんのように。もしも お空がガラスだったら、わたしも神さまが見られましょうに。 天使に なった 妹のように。』~金子みすゞ童謡集より~~~~~~~~~~~~~~~~「山がガラスだっ...
ひとつの生涯には・・・2018.09.01 13:17『ひとつの生涯には、多くの日々が含まれている。そして、ひとりの人間にも、いく人もの、違った人間がいる。』~ロマン・ロラン~~~~~~~~~~~~~~~『ひとつの生涯の中の多くの日々』~私たちは、生涯の中でたくさんの喜怒哀楽を体験します。『ひとりの人間にも、いく人もの、違った人間が...
仔牛・・・2018.08.27 02:36『貨車に仔牛(べえこ)が乗っていた。売られてどこへ行くんだろ、仔牛(べえこ)ばかしで乗っていた。夕風つめたい踏切で、みんなして貨車を見送った。晩にゃどうして寝るんだろ、母さん牛はいなかった。どこへ仔牛(べえこ)は行くんだろ、ほんとにどこへ行くんだろ。』~金子みすゞ~~~~~~~~...
雑草のうた・・・2018.08.26 13:23『わたしは道ばたの雑草です。名前はありません。図鑑を調べれば、わたしにも名前はあるんでしょうが、一度も名前を呼ばれたことがありません。そして、だれからも相手にされたことがありません。雑草雑草と、ただ嫌われるだけです。だから、わたしは自分の名前を知りません。(中略)いま一生けんめい...